2009年11月30日
女性の飲酒が増えてるってホント?

2003年の調査まではどの年齢層でも、飲酒に関しては男性が女性を上回っていたのに、2008年では20代については逆転して女性上位となったそうです。
西日本新聞2009.11.28夕
この調査は、過去1年間に1回以上飲酒した人の割合=飲酒率の調査だそうです。
記事にあるとおり、女性の社会進出に起因するところが大きいと思いますが、進出しなくともキッチンドリンクなど、堪(こら)え性のなくなった女性の飲酒も進行しているのではないでしょうか。
また、女性の飲酒がより市民権を得、調査に対して飲酒の申告が躊躇されなくなったということも数字を上げる一助となっているのではないかという気がしますが。
逆転された男性に関しては、ますます社会性をなくす割合が増えたことがこの数字がでた一因ではないかとも思います。






2009年11月29日
てれすこすてれんきょう

西日本新聞で連載中の「食卓の向こう側」によりますと、近頃の日本人の歯並びの悪化は、柔らかいものばかりを好む食生活に原因があるということです。
西日本新聞2009.11.23
私は今日久しぶりに歯応えのあるするめを食べましたよ。
「するめ」は花柳界などで、「する」という忌み言葉を嫌って、「あたりめ」ともいいますね。
するめで、表題の落語を思い出しました。
長崎の代官所で、「珍しい魚が獲れたが、名の分かった者には百両の褒美をとらす」というふれを出す。
たど屋茂兵衛という者が、「これは“てれすこ”にございます」と申し出て、百両を頂戴する。
しばらくして、形の違う魚に同じふれが出て、またたど屋茂兵衛が「これは“すてれんきょう”にございます」という。
実はこの魚、先日の“てれすこ”を干しただけのもの。
たど屋茂兵衛は捕らえられ、牢に入れられてしまう。
女房は嘆き悲しみ、火物断ちして夫の放免を願ったが、茂兵衛は打ち首と決まる。
茂兵衛は、白洲で親子対面の際、「この子が大きくなっても、決していかの干したものするめと言わすな」
最後の茂兵衛のひと言で、「いい分け相たった、無罪言いわたす」となり、夫婦は大いに喜んだが、「これは助かるわけで、女房が火物(干物)断ちをしたのだから、あたりめのはなし」
とオチがつきます。






2009年11月28日
博多中洲の防犯カメラ

福岡の歓楽街・中洲には治安向上のため、現在15台の防犯カメラが設置されているそうですが、このカメラの数を7年以内に(とはずいぶん気の永い話のような気もしますが)37台に増やす計画だそうです
西日本新聞2009.11.27夕
防犯カメラの運用を始めてからは、犯罪件数は減少し、住民モラルも向上するなど効果ありということで、更なる死角の解消を目ざそうというわけです。
紙上にも記載がありますが、こういった際に必ず金科玉条のように発せられる言葉、「プライバシーの侵害」云々、よほど皆さん後ろめたいことをなさっているんでしょうか?
それとも中州に存在すること自体、露われると困った事態になる方がいらっしゃるというんでしょうか。
先日来の整形容疑者捜査などを見ても、対公開捜査犯人逮捕に掛かる費用という点からすれば、カメラ設置費用など微々たるものじゃないかと思いますが、これでもプライバシーが大事ですか?






2009年11月27日
中野良平って

11/24、九州実業団毎日駅伝では、安川電機勝利の立役者・アンカー中野良平について十分書けていませんでしたので、今日は少し蒸し返します。
中野は、九州一周駅伝では2日目・6日目に出走してともに区間2位、それぞれ旭化成の堀端、佐々木(悟)に敗れています。
そして第3走・10日目の1区でこれも旭化成の白石に勝ち、唯一の区間賞を取っています。
(この九州一周駅伝10日目1区は、今回の毎日駅伝最終区の逆走です、つまり中野は、約2週間を隔ててここを往復したことになります。)
相手が旭化成の強豪だったとはいえ、区間賞1個(/3)というのは福岡チームというより納戸賞の平野を筆頭とする安川電機の他の精鋭達の中では、あまり目立たないといってよい存在でした。
今回最終区で対決した旭化成・佐藤は、マラソン実績はもとより、10000メートルの自己記録は28分32秒00という、高卒鍛え上げエース中のエースです。
対するに中野の10000メートル自己記録は、約1分劣る29分26秒02、しかも実績を伴う“格”の違いはこの記録差以上に重圧となってのしかかるはずでした。
ところが、6秒差を一旦並ばれて万事休すかと思ったところから離されることなく食らいつき、気後れするどころかタイミングの良いロングスパートで押し切ってしまったんですから、驚きでした。
一方、飛松は言わずもがな、安川電機にあって、九州一周駅伝での無敵振りが頭に残っていたため、もう一つ満足いかなかったのが平野の走りでした。
トヨタ自動車九州・中崎に1秒遅れで区間賞を逃したのは、九州一周駅伝・納戸賞のイメージからすると、相手が好調時の三津谷・大野などではなかった点で、私の中では一寸期待はずれでした。






2009年11月26日
画像、文章の引用無料

「画像、文章の引用無料」という太っ腹で、福岡市がホームページ上に「フォトギャラリー」を開設したと、紙上に紹介されました。
西日本新聞2009.11.25
さっそく覗いてみました。
http://www.city.fukuoka.lg.jp/showcase/
「写真一覧を見る」を見ますと、現在613点あるんだそうで、じっくり見るのには結構時間が掛かりそうです。
http://www.city.fukuoka.lg.jp/showcase/phiciran/db_phlist.html
本ページには、志賀島・勝馬海岸を転載してみました。







2009年11月25日
卓上カレンダー

私としては例年に比べかなり早い準備ですが、天神へ出たついでに丸善で来年の卓上カレンダーを買ってきました。
このカレンダーはもうすでに10年位前になりますが、同じく丸善で目にし、それいらいずっと使い続けています。
毎年買うのは記入部分の差替え用紙だけ、ホルダー部分は初回からの使い回しです。
マニュアル図のみではなかなか分かりづらいのですが、既使用・未使用部分を簡単に左右どちらの山にも動かせますので、卓上に置いた際、常に同じ高さを保てますので、記帳して1日分めくるときにリングのとおりがスムーズです。
卓上日記にはメモなども含めてたくさん書き込むタイプではなく、白紙のまま捲られることのほうが圧倒的に多いカレンダーですが、それでもないと落着かず、例年求めています。






2009年11月24日
九州実業団毎日駅伝

↑昨年のスタート風景
ニューイヤー駅伝の予選を兼ねた九州実業団毎日駅伝が行われ、その録画ダイジェスト版TV放映を見ました。
先の九州一周駅伝では、福岡に肉薄した宮崎の主力(というよりほぼ全て)となった旭化成本命、対抗安川電機の図式と予想し、地元安川あわよくばを期待しつつ、実際にはすでに出ている結果を敢えてwebなどで検索することなくライブのつもりで見ました。
レースがスタートして、1区のエントリー安川電機・飛松を確認した段階で、旭化成の安泰と、安川電機の昨年以上の“コケ”を覚悟しました。
一月前の九州一周駅伝の飛松のブレーキを思い出さざるを得なかったからです。
案の定安川電機は旭化成に遅れること1分24秒で襷を繋ぎました。
ところが、あと一歩かっての爆発的強さを発揮できないでいる旭化成の現状を表すかのように、2区以下の佐々木・堀端・河添・足立・白石すべて区間3位と、もう一つ2位以下を突き放せません。
一方安川は、2区区間賞立石の一気の追い上げ、5区・九州一周駅伝納戸賞平野の力走などで旭化成を逆転します。
しかし安川は、6区種子野が旨く繋いだものの、アンカーに襷が渡った段階で、戦い前山頭か監督が30秒は欲しいといっていた旭化成との差は僅か6秒、エース中のエース佐藤に対するに安川のアンカーはルーキー中野。
中継後すぐに佐藤に並ばれ前に出られた中野、後ろから追って来たトヨタ自動車九州今井の画面から現実の結果は到底予想できませんでした。
佐藤が2週間後に出走の福岡国際マラソンに向け調整中という、スピードの切れを欠いている時期とはいえ、絶妙のタイミングでスパート、突き放しゴールした中野は確かに九州一周駅伝で力をつけていました。
ところで、レースそのものの面白さの陰に隠れ、録画番組は次のようにB級以下でした。
番組スポンサー九電工に阿(おもね)った録画編集。
実況茅野正昌の“トチリ”オンパレード(度重なる安川電機と旭化成の言い間違いなど)。
駅伝ナビゲーター(とか訳分からない肩書き)川添麻美の妙にテンションを上げた“痛い”浮きまくったコメント。
だけど、元日は両チームとも一段も二段もギアを上げなければ、昨年の旭化成“秒差”3位を上回ることは難しそうです。






2009年11月23日
虫歯と歯並び

↑ 卑弥呼の時代の再現食
西日本新聞で、「食卓の向こう側・シリーズ13」が始まりました。
2009.11.22
昨日の記事にはおもに、「咀嚼(そしゃく)」について書かれています。
記事の内容どおり、いろんな面で咀嚼の大事なことはよく分かりますし、意図的に取り上げてないのかもしれませんが、虫歯は伝染病であり、4・5歳くらいまでに感染しなければ、歯磨きの不励行どころかどんなに不潔にしていようと、虫歯にはならないことは書かれていません。
本ブログでも前に一度書いたおぼえがありながら、今日のところは詳しく検証することは止めにしておきますが、「咀嚼」の重要なことはよく分かるとはいえ、「虫歯」の正しい認識をさせることも大事なことではないかと思います。
また古来、虫歯の原因のように言われていたチョコレートは、実は虫歯の予防になる成分が含まれていることも事実だそうです。
チョコレートが高級菓子で、子供に食べさせたくない親のエゴで流布した“常識のウソ”のようです。






2009年11月22日
一太郎はまだ使われているんでしょうか

週刊朝日06年9月15日号「男の時間 215」で取り上げられていた、「一太郎 文藝」の記事を見つけました。
読んだ記憶だけあって、どこでお目にかかったのやらすっかり思い出せないまでも、変換語彙の豊富さの記憶だけ頭の隅に残っていた記事でしたが、部屋の整理中の雑誌の山から偶然見つけ出しました。
自分史や自作の歌集を編みたい人にはうってつけの書式があり、他を寄せ付けない検索エンジンのヒット率とともに“連想変換”の素晴らしさが紹介され、乏しい語彙の中から苦労してブログっている私にとって、垂涎の的です。
ただ、パッケージも風格があり云々とありますが、これは余計なものと思うのは私だけでしょうか。
それよりやはり、希望小売価格の52,500円が一番のネックでした。
いくらパッケージを簡素にしても、そう簡単に手を出せるところまで下がるとは思えない価格です。






2009年11月21日
刺青は単なるファッション

↑ 酒井法子の刺青
初めて家に来た娘の彼氏が、季節はずれの半袖にジーンズ、おまけに腕に刺青までしている、という相談が伊藤比呂美の人生相談に載りました。
西日本新聞2009.11.20
刺青は単なるファッションという意味のことを言っていますが、これは酒井法子の刺青が話題になった時のことを考えると、“清純派”とのギャップだけに起因するバッシングではなく、一般市民権を得ていないというのが大勢のようです。
(酒井法子の場合、本物の刺青だとか、プリントだとか喧しかったですね)
かなり特殊な人にしか見られない日本と違いアメリカでは、アメフットの映像なんかを見ていますと、太い腕に刺青という選手もかなりいるようです。
一寸問題な発言かもしれませんが、ラグビーのSOと同じような役でありながら、司令塔という意味で数段上のQBに刺青はまだ見つけたことがないのは、私の浅い経験だけのせいではないような気がします。
そしてこれまた浅い経験で、黒人のQBもまだ見たことがないのです。
私が何を言いたいのかはあからさまにはしませんが、ニュアンスは分かってもらえるでしょうか。
刺青が日本よりポピュラーな感のあるアメリカでも、やはりタブー視される部分はまだまだあるんでしょうか。






2009年11月20日
ウソでしょう

↑ ワットの蒸気機関
昨日の本ブログを読まれた方で、フラストレーションが溜まって仕方がない方もおありだろうかと、早速ワット、コロンブスについて“絵解き”をいたしましょう。
ワットの蒸気機関については、
世界初の実用的蒸気機関が設置されたのは、ワットが生まれる24年前のことで、ワットの功績は、同じシリンダー内で行っていた蒸気の加熱と冷却を、別々のシリンダーで行うように改良したことにある。
コロンブスについては、
地球は丸いといったから皆から嘲笑されたのではなく、地球の全周を2万8千キロと見積もっていたから。
これに対してコロンブス反対派の学者たちは、3万9千キロ(正しい値との差は1千キロ)と見積もっていた。
というところが正しい事実だそうで、「ワットは蒸気機関を発明した」「コロンブスの時代、地球が丸いとは考えられていなかった」という一般常識“もどき”は、(一部の人の)常識のウソというわけです。






2009年11月19日
常識のウソ

これもまた昔買っていた「常識のウソ277」という、1998年に文庫で出た本を見つけました。
これには、「蒸気機関を発明したのはジェームズ・ワットではない」とか、「コロンブスの時代、地球が丸いことは自明の理だった」とか、私の知らなかったこともたくさんかかれています。
この二つのことだけでも、皆さんの中にも知らなかったとおっしゃる方が私だけでなく、きっといらっしゃることと思いますがどうでしょう。
このことに触れるのは次の機会に譲って、書かれている中の一つ、「飛行機は最も安全な乗り物だ」ということに触れて見たいと思います。
飛行機が安全だというにはもちろん統計が根拠になっています。
ある統計によりますと、鉄道事故と飛行機事故の犠牲者数をそれぞれの走行距離で割って、
鉄道: 走行距離百億人・キロあたり 9人
飛行機: 〃 3人
という結果が出ています。
したがって、飛行機は少なくとも鉄道より3倍も安全だといえそうです。
ところが、分母を走行時間にしてみると予想通り(飛行機が数倍速いため)列車の方が次のように安全だという結論になります。
鉄道: 走行時間1億人・時間あたり 7人
飛行機: 〃 24人
これはつまり、飛行機に乗っている人が1時間後に死ぬ危険が、列車に乗っている人の3倍以上も大きいという、距離あたりの統計と逆の結果になることから、「常識のウソ」は指摘しているわけです。
「常識のウソ」の記述はここまででしたが、11/12・11/17に登場させた「詭弁の話術」にはさらに言及して、距離単位で最も危ない乗り物は三輪車ではないかといっています。
三輪車の事故などごく少ないものでしょうが、移動距離はもっとごくごく少ないものだから、車にはねられるなどの事故により、移動距離あたりの事故率は列車・車などの比ではないんじゃないかという訳です。






2009年11月18日
岩屋湧水

人気の岩屋湧水、昨年6月「平成の名水百選」に選ばれたため、様々の誤解を受けることの懸念もありながら、有料化が検討されていました。
西日本新聞2008.7.1
認定後には一層水場の混雑、順番待ちのトラブルも増えたため、有料化に踏み切りました。
西日本新聞2009.5.29
そしてついに、12月1日から有料化が実施されることになったそうです。
ただともなると、ともすれば我が物顔に独占したがる輩に気を使わねばならないのは、“公”或いはそれに類する管理者側にとって頭が痛いところです。
新聞の写真を見る限り、有料管理された“自動給水機”はやはり、従前の“水場”に比べて“風情”が劣るように見受けられます。






2009年11月17日
詭弁の話術 2
11/12に書きました文庫本「詭弁の話術」、WEBで見ていましたら、新装丁で現在も刊行されているようです。
11/12は美人の条件、30ヶ条を載せてみましたが、「女心と秋の空」などと女性心理を分かった風に記された台詞は多い中に次のようなものがありました。
ロシアの小説家・レールモントフの言葉として、
「普通の理論---この人は私を愛している。だが、私には夫がある。したがって私は、この人を愛してはいけない」
「女性の理論---私には夫がある。したがって私はこの人を愛してはいけない。だが、この人は私を愛している」
まったく同じ言葉でも、配列によって意味が変わる、とありました。
男性に対して女性はこういったものだと、こういった説はよく耳にしますが、本当に女性のみがこのような考えになるものなんでしょうか?
「女心と秋の空」にしても、「男心と・・・」とも言われていますから、女性がこうだと決め付けられないんじゃないかと思いますが。






2009年11月16日
表彰一転、欠陥品

設計が優れているとして“功労表彰”を行っていた業者に対し、その構造物に“ひび割れ”が発生したため、今度は“瑕疵担保責任”の押し付けです。
西日本新聞2009.11.13
一時はあれほど評価の的だった“規制緩和”は、ここに来て軽率の誹り(そしり)とともに、天秤の針は逆の方へ大きく傾き続けています。
工事中止の断を下され、中途半端な姿を晒しているダム関連構造物同様、この東九州自動車道の将来性そのものも、安閑としていられる状況にはありません。






2009年11月15日
水上バス構想

私個人的には、今まであまり縁がない博多の観光拠点、キャナルシティ博多・ベイサイドプレイス博多、この2点を那珂川に浮かべた水上バスで結んでは、という計画があるそうです。
西日本新聞2009.11.13
私にいわせると一向に盛上らないベイサイド、ここの再開発を推進している九電工が、約2Km離れた観光の目玉・キャナルシティと連携して相互に盛り上げたい考えでしょう。
羽田から浜松町へ向かうモノレールから眺める、京浜運河をいく船影といった風情がここ博多那珂川でも見られるとしたら、意外に受けるかもしれません。
地下鉄線からはヤヤ足場の悪いキャナルシティ、随分悪いベイサイドへこの水上バスが、観光客のみならず市民日常の足として親しみを持って迎えられる日が来るんでしょうか。






2009年11月14日
古・古色福岡

西日本新聞2009.11.12夕に1953年当時の福岡・天神を写したカラー写真が紹介されていました。
車を使う身として、道路事情がこのとおりにお寒い代わりに車輌が圧倒的に少なくて渋滞のない当時と、整備された道路上を信号ストップを繰り返し進む現在の環境とはどちらがありがたいのでしょうか。
博多座創世記のカレンダーに採られた、こちらは1955~60年のモノクロの写真ですが、相変わらずオート三輪がハバを利かせていながら、馬車や人力車は姿を見かけず、僅かの時の流れで随分近代化し、戦後の復旧の速さを思うのは私一人でしょうか。
一方では穴ぼこがひっこんで「えくぼ道路」といわれた、以前の博多駅前辺りには普通に犬が闊歩しているのどかさも残っています。






2009年11月13日
広告嫌い

西日本新聞2009.11.12に広告大賞の発表が掲載されていました。
“広告嫌い”としましても、広告のコンクールをやること自体には、広告の質を高めるため望ましいことと思っています。
だけど私は、広告によって購買を促し、大量生産によって安価が維持できる、などの甘い文句に惑わされ、容認してきた結果が、50%を越えるとも言われる販売価格中の宣伝経費を生んできたこの広告氾濫には我慢ができません。
とくに近頃の新聞です。
新聞社が広告費に頼って発行を維持してきているということも分からないではないのですが、こうまで本末転倒といえる広告の氾濫は酷すぎます。
ごく普通の日、11月10日の西日本新聞・朝刊が、どの程度広告に侵略されているか簡単に調べてみました。
まず、この日の紙面は36面ありましたが、このうち、いわゆる全面広告が12面!もありました。
これで全面広告でない面は24面ですが、このうちまったく広告のない面は株式市況の2面のみでした。
つまり、22面には下部に1/3~1/4程度の広告がつけられています。
ということは、22 * 1/3.5 = 6.5面が広告ということになります。
したがって、この6.5面に先の全面広告12面を足した、じつに全紙面の半分を超える 18.5面が広告で、残りの 17.5面が記事なのでした。
これでは、家庭用のステープラーNo.10-1Mで針が通らなくなりかねないのがあたりまえです。
新聞・雑誌などの紙媒体では広告のすっ飛ばし読みはできますが、読者層に扱いにくさまで押し付ける現状は、読者無視もはなはだしいものと思います。
WEBその他による情報の伝達、しかも新聞に勝る速報性のあるメディアの発達と、それを利用可能な世代の増加によって、ますます新聞の前途は暗いものとなりそうです。






2009年11月12日
詭弁は楽し

随分昔買っていた「詭弁の話術」という、阿刀田高の文庫本が何かの拍子に目に付きました。
パラパラとページをめくってみますと、ところどころ確かに読んだ覚えのある内容に行き当たりましたが、なんとなく記憶にありながら、どこで仕入れたのかすっかり忘れていた、「本当の美女が満たさなければならない30の条件」というのを見つけました。
それは、
三つは白い、肌、歯、手。
三つは黒い、瞳(ひとみ)、眉、まつ毛。
三つは赤い、唇、頬、爪。
三つは長い、身体、髪、四肢。
三つは短い、歯、耳、足首から先。
三つは広い、胸、額、眉と眉の間。
三つは狭い、口、腰、足首。
三つは太い、尻、大腿、ふくらはぎ。
三つは細い、指、首、鼻。
三つは小さい、乳首、鼻孔、頭。
これは16世紀フランスの文人・ブラントームが言ったことだそうですが、誰もすべて満たすような人はいやしません、が、これは悲観するのではなく、どれか当てはまった箇所を見つけて、そこをほめてあげるための条件でもあったとか。
上の中で、「ふくらはぎが太い」というのは、現在の女性には嫌われそうですが。





