2009年11月27日
中野良平って

11/24、九州実業団毎日駅伝では、安川電機勝利の立役者・アンカー中野良平について十分書けていませんでしたので、今日は少し蒸し返します。
中野は、九州一周駅伝では2日目・6日目に出走してともに区間2位、それぞれ旭化成の堀端、佐々木(悟)に敗れています。
そして第3走・10日目の1区でこれも旭化成の白石に勝ち、唯一の区間賞を取っています。
(この九州一周駅伝10日目1区は、今回の毎日駅伝最終区の逆走です、つまり中野は、約2週間を隔ててここを往復したことになります。)
相手が旭化成の強豪だったとはいえ、区間賞1個(/3)というのは福岡チームというより納戸賞の平野を筆頭とする安川電機の他の精鋭達の中では、あまり目立たないといってよい存在でした。
今回最終区で対決した旭化成・佐藤は、マラソン実績はもとより、10000メートルの自己記録は28分32秒00という、高卒鍛え上げエース中のエースです。
対するに中野の10000メートル自己記録は、約1分劣る29分26秒02、しかも実績を伴う“格”の違いはこの記録差以上に重圧となってのしかかるはずでした。
ところが、6秒差を一旦並ばれて万事休すかと思ったところから離されることなく食らいつき、気後れするどころかタイミングの良いロングスパートで押し切ってしまったんですから、驚きでした。
一方、飛松は言わずもがな、安川電機にあって、九州一周駅伝での無敵振りが頭に残っていたため、もう一つ満足いかなかったのが平野の走りでした。
トヨタ自動車九州・中崎に1秒遅れで区間賞を逃したのは、九州一周駅伝・納戸賞のイメージからすると、相手が好調時の三津谷・大野などではなかった点で、私の中では一寸期待はずれでした。





