2009年11月29日
てれすこすてれんきょう

西日本新聞で連載中の「食卓の向こう側」によりますと、近頃の日本人の歯並びの悪化は、柔らかいものばかりを好む食生活に原因があるということです。
西日本新聞2009.11.23
私は今日久しぶりに歯応えのあるするめを食べましたよ。
「するめ」は花柳界などで、「する」という忌み言葉を嫌って、「あたりめ」ともいいますね。
するめで、表題の落語を思い出しました。
長崎の代官所で、「珍しい魚が獲れたが、名の分かった者には百両の褒美をとらす」というふれを出す。
たど屋茂兵衛という者が、「これは“てれすこ”にございます」と申し出て、百両を頂戴する。
しばらくして、形の違う魚に同じふれが出て、またたど屋茂兵衛が「これは“すてれんきょう”にございます」という。
実はこの魚、先日の“てれすこ”を干しただけのもの。
たど屋茂兵衛は捕らえられ、牢に入れられてしまう。
女房は嘆き悲しみ、火物断ちして夫の放免を願ったが、茂兵衛は打ち首と決まる。
茂兵衛は、白洲で親子対面の際、「この子が大きくなっても、決していかの干したものするめと言わすな」
最後の茂兵衛のひと言で、「いい分け相たった、無罪言いわたす」となり、夫婦は大いに喜んだが、「これは助かるわけで、女房が火物(干物)断ちをしたのだから、あたりめのはなし」
とオチがつきます。






Posted by 微笑みの貴公子 at 10:05│Comments(0)
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