2010年02月04日
歩き煙草は禁じるべきか、について

人種が変われば考え方も違ってくるというのは当然のことでしょうが、まだ台湾では本気で歩行中の喫煙を禁止できないと思っているようです。
西日本新聞2010.2.1
そして、梁玉芳記者とやらが個人的考え方として、「歩きながらの飲食(喫煙も飲食の一種だというのでしょう)」を法律で禁じるのはより多くの人の自由を侵害することになる、というのです。
人権の専門家の言として、「発生しそうな」行為ではなく「すでに発生した」不当行為を処罰することが、法律の基本的概念だとも書かれています。
歩行喫煙は、幼児を主とする火傷等、ポイ捨て等の被害防止のために歩行中の喫煙を禁じようとするものですが、「発生しそうな行為」を禁ずるといえば、飲酒運転の禁止だって、「発生しそうな」行為を禁じているわけで、これも人の自由を侵害することになるというんでしょうか。
日本でも世田谷区で歩行禁煙が実施された際、筒井康隆が、噂の真相2002年12月号“狂犬樓の逆襲”で批判を述べていましたが、時代に逆行するこのての論評は、筒井康隆であればこそ一目置かれるだけのものだと思います。
それも、その日から7年も経った今となっては、まさに“狂犬さ”ももはや相手にされないところまで来ているんじゃないでしょうか。





