2009年12月13日
四代目江戸家猫八

東京の寄席芸人には、「見習い」「二つ目」「真打」という身分制度があります。
最高位の「真打」になると、寄席の主任(トリ)をとることができるようになります。
できるようになるといっても、最大の落語協会所属だけでも真打は150人を超えますから、数少ない定席の寄席でトリを取れるひとは限られます。
四代目猫八が襲名披露で、色物として珍しく寄席のトリを勤めることになったそうです。
西日本新聞2009.12.10夕
記事にあります紙切りの正楽がトリを取った場に私は、ちょうど新宿末広亭で居合わせました。
またこれも偶々、三代目猫八がトリを取った席もこれまた新宿末広亭で観ることができました。
ちょっと触れられているように、四代目としては、TVバラエティドラマのタレントでもあり、噺家顔負けの喋りのできた三代目の“枯れた”話術がさらに望まれるところでしょう。
私の見た三代目のトリの席では、まさにリラックス、寝転がって話してみたりして見せていました。
ちなみに「真打」というのは、昔は「芯打」と書いたそうで、これは、お終いに寄席の明かりのローソクの芯を扇子でパンと打って消したことが語源だそうです。





