2009年02月17日
タクシードライバー

ここで再規制を求める声により、供給過剰を解消する法案が国会に提出される-西日本新聞2009.2.16-
昔NHKのTV番組で、タクシードライバーの窮状を映し出した特集がオンエアされていました。
この番組の作りもどちらかというと、規制緩和、その見直しを考えさせるものとなっていました。
夜を徹して空港などで順番待ちに備えるタクシードライバーの背中を捉えた夜景に、M.デイヴィス「死刑台のエレヴェータ」のミュートがせつなさを醸し、画としては情緒十分の出来でしたが、ドライバーはそれどころじゃないてところでしょう。
規制緩和・自由競争というと聞こえはいいんですが、一方から言えば、落ちこぼれをなくすという小学校などの教育方針との摩擦を生じさせかねません。
純粋な実力社会は、(世渡りの)力のない者=社会弱者は取り残されるわけです。
程度が非常に難しいんですが、行き過ぎた規制緩和は、資本力の大小によって淘汰が進んでしまいそうです。
このような状況の中、同情されるべきタクシードライバーの上前を撥ねようとする強盗などの怪しからん輩が跋扈するこんにちです。