2010年03月04日
動物注意の看板

高速道路に入り込んだキツネを避けようとして事故を起こし、後続の車に追突されて死亡した被害者の両親が日本道路公団(現・東日本高速道路)の管理責任を問い、損害賠償を求めた裁判で、最高裁はその責任を否定したそうです。
一審・地裁では管理責任なし、二審・高裁は責任ありの判決だったそうで、原告の逆転敗訴となりました。
西日本新聞2010.3.3
二審の判決によりますと、「01年にキツネがはねられ死ぬケースは死亡事故時点(01年10月8日)で46件報告され、頻繁に出没すること自体、安全性を欠いている」ということだったそうで、なるほど月に4・5件、つまり週1件程度起こっている計算であり、これはちょっと尋常ではないとも思われます。
かといって、キツネの侵入防止策には多大な費用が掛かることでしょうし、現実問題として「注意看板」頼りにならざるをえない事情も判る気がします。
キツネ程度の小動物であれば、可哀相ですが、車の凹みなどの被害には眼をつぶって急ハンドル操作などはしないことを心がけねばいけませんね。
それにしても、後続車の運転手は2,600万円の賠償命令が確定しているということで、第二の被害者だともいえます。
目の前でパニクった想定外の行動をされたがために、とんだ災難です。
車間距離云々など、事故の後には必ずしたり顔に言い立てられる言葉ですが、このような事故の場合十分な車間距離をとっていても、なすすべがないことは十分に考えられますから。
