2007年12月19日
井戸替へに 千早の死骸 上がりけり
来年のことを言うと・・・ですが、かるた競技名人・クイーン戦が近づいてきました。
タイトルは、6代目 蝶花楼馬楽(ちょうかろうばらく、1908年1月21日 - 1987年6月3日)の川柳です。
これがなぜ見事な傑作川柳なのか、お分かりの方は、かなりの落語通でいらっしゃいます。
まず、「井戸替へ(え)」をご存知の方は落語通か、ずっとお年寄りの方で、私も落語で聞き知っているだけですが、ようするに井戸掃除のことです。
「千早の死骸」が分らない。
これは、“千早振る”という噺をご存じないと訳がわかりません。
あらすじは次の通りです。
娘に、百人一首の在原中将業平朝臣の詠んだ「千早振る神代もきかず龍田川からくれないに水くぐるとは」の歌の意味を問われて困った親父、横丁の隠居なら分るだろうととびこんだ。
隠居の言うには「龍田川という相撲とりが、千早という花魁(おいらん)に振られ、妹女郎の神代も言うことをきかない。
龍田川は相撲をやめて故郷に帰ると豆腐屋になった。
何年か経って女乞食におからをくれといわれ、見ればこの女乞食は千早の成れの果てなので、おからをやらない。
千早は井戸に身を投げた(他説に、龍田川に突き飛ばされて井戸に落ちる)。」
「なるほど、『水くぐる』までは分りました。あとの『とは』てのはなんです」
「『とは』は千早の本名だ」
したがって、後年、井戸替へ(え)をしたら、飛び込んだ千早の死骸が上がったという訳です。
タイトルは、6代目 蝶花楼馬楽(ちょうかろうばらく、1908年1月21日 - 1987年6月3日)の川柳です。
これがなぜ見事な傑作川柳なのか、お分かりの方は、かなりの落語通でいらっしゃいます。
まず、「井戸替へ(え)」をご存知の方は落語通か、ずっとお年寄りの方で、私も落語で聞き知っているだけですが、ようするに井戸掃除のことです。
「千早の死骸」が分らない。
これは、“千早振る”という噺をご存じないと訳がわかりません。
あらすじは次の通りです。
娘に、百人一首の在原中将業平朝臣の詠んだ「千早振る神代もきかず龍田川からくれないに水くぐるとは」の歌の意味を問われて困った親父、横丁の隠居なら分るだろうととびこんだ。
隠居の言うには「龍田川という相撲とりが、千早という花魁(おいらん)に振られ、妹女郎の神代も言うことをきかない。
龍田川は相撲をやめて故郷に帰ると豆腐屋になった。
何年か経って女乞食におからをくれといわれ、見ればこの女乞食は千早の成れの果てなので、おからをやらない。
千早は井戸に身を投げた(他説に、龍田川に突き飛ばされて井戸に落ちる)。」
「なるほど、『水くぐる』までは分りました。あとの『とは』てのはなんです」
「『とは』は千早の本名だ」
したがって、後年、井戸替へ(え)をしたら、飛び込んだ千早の死骸が上がったという訳です。
Posted by 微笑みの貴公子 at 09:05│Comments(0)
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