2009年04月01日
数の単位

もう旧聞に属しますが、西日本新聞夕刊・「てれぷら」に、“数”の区切りを4桁ごとにカンマで区切れば、兆・億・万というように位取りがしやすいのに、どうして3桁で区切るのかという疑問が寄せられ、「欧米の用例」に習った結果だというレスも載せられていました。
そのとおりでしょうが、さらに根拠を求めると次のような理由になると思います。
現在日常使用されている数字は10進法で、1~9・10に達すると一つ位が上がって、拾の桁になります。
日本の数字の単位は壱・拾・百・千・万・・・と進んで10の4乗ごとに単位が変わる万進がとられています。
万の位は1から9999、次の10000万に達すると一つ位が上がり“億”となります。
“億”も同じように、10000億に達すると位が上がり“兆”になります。
このように日本の数の位は、10の4乗・零4個を区切りとして、○千○百○拾○が繰り返されます。
したがって、4桁ごとにカンマを入れていけば、万・億・兆・・・と位取りがしやすいんです。
○○○○兆,○○○○億,○○○○万,○○○○といったようにです。
これに対して欧米は、10の3乗・零3個を区切りとして、○hundred(s)○○が繰り返され、thousand(s)、million(s)、billion(s)・・・と位が上がるため、3桁ごとにカンマを入れて位取りがしやすくなっています。
○○○millions,○○○millions,○○○thundreds,○○○といった具合です。
日本は欧米流に倣ったため、本来の位取りの便利さを捨ててしまったんです。

Posted by 微笑みの貴公子 at 09:04│Comments(0)
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