マンション紛争解決に寄与?

微笑みの貴公子

2008年12月31日 10:10

日照権、一時ほどではなくなりましたが、近くにマンションが建つというと真っ先に近隣で口にされる言葉です。


建築関係の紛争は何もマンションばかりと限ったことではないのですが、住宅地という比較的低層な建物が多く残っている場所に出現する高層建物というとマンションが代表的なものであるため、建築紛争に占める割合はどうしても大きくなります。


この紛争を裁判以前に、早く・安く解決するためのADR=裁判外紛争解決手続き機関として法務省が、福岡市のNPO法人・福岡マンション管理組合連合会に認証を与えたということです。


-西日本新聞2008.12.30-


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これにより同連合会は、当事者同士で自主的に紛争解決を図るために仲裁・調停・斡旋をおこなうことができるということです。


手数料も数万円からと、安くはなっているようですが読み進みますと、調停に法的な拘束力はないとのこと。


これでは最初から「大きな期待はできない」といっているようなものじゃないでしょうか。


それにしても、外来語、それも略語のなんと多いことでしょう。


そしてそれのフル表示が括弧書きででもなされていないのは少々気になります。


その昔バブル期、GNP・GDPという今まで聞きなれない言葉が連日紙面を飾るようになった時期にも、誰彼となく口にする反面、何という単語の略なのか答えられる人は僅かでした。


国際化とは口にする一方、国立国語研究所外来語委員会などの考え方は、何かにつけて日本語言換え案に汲々とするばかりで、きちんと外来語に対峙していけない、及び腰のところがあるように感じられます。


ADR:Alternative Dispute Resolution(パソコン・“Alt”キーの Alt ですね)

NPO:Nonprofit Organization

GNP:Gross National Product

GDP:Gross Domestic Product




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