2007年08月24日

指の切断

今日ここで取りあげるトリックは次のようなものです。


指などを切断した場合、死体から切り取ると切り口に生活反応がなく、生前に切断されたものでないことが分かるものです。


ところが、ある人物が誘拐されて、指紋により本人のものと分かる切断された指が送りつけられ、その指が死後切断であると鑑定された。


事件解決後(その誘拐により身代金受け渡しが旨くいったとか、犯人の逮捕を見たといったことは一切ここでは問題にしないとして)、死んでいると思われたその人物が生きて帰って来るという現象を可能ならしめるトリック、 皆さんお分かりでしょうか?


これはまず最初に指を切断しますが、このときの切り口には生活反応が見られ、生前切断とみなされます。このあと数日時間を起おいてて更にその指を切断するのです。
そうすると今度は生活反応が見られず、 この指は死後切断とみなされるのです。


指を二度切られるといっても、被害者の肉体的痛みは一度で済みますが、切られる指を思うと、被害者・関係者すべての痛みは二度では済まないことかも知れません。


-微笑みの貴公子メルマガ2006年10月より-


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Posted by 微笑みの貴公子 at 12:19│Comments(2)ミステリ
この記事へのコメント
ブログ勉強会お疲れ様でした。
今後とも、お互い頑張りましょう。
Posted by hakataestate at 2007年08月24日 15:43
3日間、篤かれさまでした。
Posted by onion at 2007年08月24日 15:49
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