2009年08月22日
カムイ外伝
崔洋一監督・カムイ外伝
-西日本新聞2009.8.21夕-
白土三平「カムイ外伝」のなかの「スガルの島」(ビッグコミック1982年4月25日号から連載)から題材をとって映画化したものだそうです。
知り合いの男性で、昔この白土三平に傾注していた方がいたことを思い出しました。
この方は、就職1年目の下宿先で同宿の友人から「面白い」と勧められて、今まで行ったこともなかった貸本屋から、当時人気の「忍者武芸帳 影丸伝」を借りてみて、その面白さにはまってしまったそうです。
「忍者武芸帳 影丸伝」は、貸本漫画として1959年から1962年までで全17巻が刊行されたという、当時としては破格の大長編だったということです。
そしてそのあと、雑誌「ガロ」・「赤目プロダクション」など、古い方には懐かしい名前とともに、「カムイ伝」「カムイ外伝」が世に出たというわけです。
彼の方は夜毎、会社の帰りに借りてきた2・3巻ずつ、そして17巻までを読破しました。
でも、“影丸”伝とタイトルにあるように、一度は死んだと思われた主人公が復活することでも分かる、ストーリーそのものをはじめ、いわゆる忍法がらみの展開を十分納得して“検証”することができなかったそうです。
そこで、ちょっと恥ずかしいのを我慢して1・2日前に借りた巻をまた借りるということを繰り返したそうです。
貸本屋のおばさんから、「これはもう借りたんじゃない?」と念押しをされたそうです。
それでも、まだ納得がいかない部分が残るので、ついには一度に17巻すべてを一度に借りだし再読したとか。
それはともかく、白土三平の漫画には、マルクスの唯物史観があるとされ、当時の学生・知識人が好んで読んだこともあって、一種のブームともなっていったようです。
それほどの入れ込み方で読む漫画というもの、私にとっては到底理解の外ですが。
-西日本新聞2009.8.21夕-
白土三平「カムイ外伝」のなかの「スガルの島」(ビッグコミック1982年4月25日号から連載)から題材をとって映画化したものだそうです。
知り合いの男性で、昔この白土三平に傾注していた方がいたことを思い出しました。
この方は、就職1年目の下宿先で同宿の友人から「面白い」と勧められて、今まで行ったこともなかった貸本屋から、当時人気の「忍者武芸帳 影丸伝」を借りてみて、その面白さにはまってしまったそうです。
「忍者武芸帳 影丸伝」は、貸本漫画として1959年から1962年までで全17巻が刊行されたという、当時としては破格の大長編だったということです。
そしてそのあと、雑誌「ガロ」・「赤目プロダクション」など、古い方には懐かしい名前とともに、「カムイ伝」「カムイ外伝」が世に出たというわけです。
彼の方は夜毎、会社の帰りに借りてきた2・3巻ずつ、そして17巻までを読破しました。
でも、“影丸”伝とタイトルにあるように、一度は死んだと思われた主人公が復活することでも分かる、ストーリーそのものをはじめ、いわゆる忍法がらみの展開を十分納得して“検証”することができなかったそうです。
そこで、ちょっと恥ずかしいのを我慢して1・2日前に借りた巻をまた借りるということを繰り返したそうです。
貸本屋のおばさんから、「これはもう借りたんじゃない?」と念押しをされたそうです。
それでも、まだ納得がいかない部分が残るので、ついには一度に17巻すべてを一度に借りだし再読したとか。
それはともかく、白土三平の漫画には、マルクスの唯物史観があるとされ、当時の学生・知識人が好んで読んだこともあって、一種のブームともなっていったようです。
それほどの入れ込み方で読む漫画というもの、私にとっては到底理解の外ですが。
Posted by 微笑みの貴公子 at 10:10│Comments(0)
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