2009年02月09日
素魚(しろうお)漁はじまる
シロウオ漁のやな掛け作業が始まったと、西日本新聞2009.2.8 に報じられていました。
このシロウオ、混同されやすい鮭目(サケもく)の白魚(しらうお)と違ってこちらはハゼ科で、素魚と書きます。
地元福岡の人でも時として間違って発音する人や、どう呼ぶのかあやふやな人も多く、ワープロでもほとんど“しろうお”で“素魚”と変換辞書に入っているのに、漢字標記を知らない人が大多数ではないかと思います。
※web上には公的なサイトも含めて、発音は正しく“しろうお”と標記されていても、間違って漢字に“白魚”と充てているページがたくさん存在します。
河竹黙阿弥の歌舞伎“三人吉三郭初買”でお嬢吉三の言う名科白「月も朧に白魚の篝も霞む春の宵、・・」や、美しい手・指の比喩「白魚のような、」はもちろん、白魚(成魚の体長約10cm)のほうで、5cmほどの素魚では例えようがありません。
“素魚の踊り食い”、かなり有名になったため、博多の人はしょっちゅう食していると思っている他県人も多いかと思いますが、地元でもそうそう口にしているわけではない贅沢品でもあります。
よく言われるのは踊り食いで、生きたシロウオを酢醤油に入れると苦しんで身を捩り、「つ」「く」「し」の形になると。
Posted by 微笑みの貴公子 at 09:09│Comments(0)
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