2008年10月14日

カラス

ハシブトカラスさしもの猛暑も遠くへ去り、朝夕は肌寒さも感じる、朝寝が恋しい季節になりました。


“朝寝”は、“春眠暁を覚えず”とあるとおり俳句では春の季題だそうです。


東京都では知事の発言も話題になったほど鴉がやたら多い時期もあったようですが、博多の我家付近では近頃一向に見かけません。季節的な現象でもあるんでしょうか


まさか、廓噺「三枚起請」にあるとおり、請文破りが横行して鴉が減ったわけではないと思いますが。


「年季(ねん)が明けたら夫婦になる」は、女郎のくどき文句ですが、その旨の誓いを午王(ごおう)宝印という紀伊州熊野神社の起請(きしょう)用紙に書いて男に贈ります。


こんな女郎の約束は、都都逸「年季(ねん)が明けたら あなたのところ きっと行きます 断わりに」にあるとおり、商売上の嘘っぱちですから起請文ったってあてにはなりません。


ただ、男女がこれを取り交わすたびに熊野の鴉が1羽死に、誓いにそむけば 3羽死ぬと言われていて、3枚といわずもっと沢山あてのない起請を出してるに違いないと詰られた女郎が・・・、


「熊野中といわず世界中の鴉を殺したい」「鴉に恨みでもあるのか」「勤めの身、鴉殺してゆっくり朝寝がしたい」。


オチの言葉は高杉晋作の都都逸、「三千世界の烏を殺し、主(ぬし)と朝寝がしてみたい」から採られています。


矢野誠一の著によれば「さんまいぎしょう」と誤って発音するむきがあるのだが、誤りは誤りとして、面白くもあるし、皮肉でもある-とありましたが、WEBの千文字落語には思いっきり「さんまいぎしょう」と読む-と書いてあります。


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Posted by 微笑みの貴公子 at 15:35│Comments(1)暮らし
この記事へのコメント
  う~む。勉強になります。   
Posted by アランカアランカ at 2008年10月14日 16:29
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