2009年11月19日
常識のウソ
これもまた昔買っていた「常識のウソ277」という、1998年に文庫で出た本を見つけました。
これには、「蒸気機関を発明したのはジェームズ・ワットではない」とか、「コロンブスの時代、地球が丸いことは自明の理だった」とか、私の知らなかったこともたくさんかかれています。
この二つのことだけでも、皆さんの中にも知らなかったとおっしゃる方が私だけでなく、きっといらっしゃることと思いますがどうでしょう。
このことに触れるのは次の機会に譲って、書かれている中の一つ、「飛行機は最も安全な乗り物だ」ということに触れて見たいと思います。
飛行機が安全だというにはもちろん統計が根拠になっています。
ある統計によりますと、鉄道事故と飛行機事故の犠牲者数をそれぞれの走行距離で割って、
鉄道: 走行距離百億人・キロあたり 9人
飛行機: 〃 3人
という結果が出ています。
したがって、飛行機は少なくとも鉄道より3倍も安全だといえそうです。
ところが、分母を走行時間にしてみると予想通り(飛行機が数倍速いため)列車の方が次のように安全だという結論になります。
鉄道: 走行時間1億人・時間あたり 7人
飛行機: 〃 24人
これはつまり、飛行機に乗っている人が1時間後に死ぬ危険が、列車に乗っている人の3倍以上も大きいという、距離あたりの統計と逆の結果になることから、「常識のウソ」は指摘しているわけです。
「常識のウソ」の記述はここまででしたが、11/12・11/17に登場させた「詭弁の話術」にはさらに言及して、距離単位で最も危ない乗り物は三輪車ではないかといっています。
三輪車の事故などごく少ないものでしょうが、移動距離はもっとごくごく少ないものだから、車にはねられるなどの事故により、移動距離あたりの事故率は列車・車などの比ではないんじゃないかという訳です。
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