2007年11月25日
頭の体操に突っ込みを入れる
多湖輝著「頭の体操21」に次のような問題がありました。
いくら診察のためとはいえ、若い女性が男性医師の前で服を脱ぐのは、ためらわれるという意見を聞いたある病院が、「女性専用内科」なるものを新設した。
予想どおり、この「女性専用内科」は女性患者に大評判であったが、意外なことに、この病院に通う男性患者にも好評であった。男性はそこで診療を受けることはできないはずなのだが、一体どういうわけだろう?
皆さんはこの答がわかりますか?
答えは、下のようなものでした。
女性患者が、「女性専用内科」に行ってしまうので、一般の内科の待ち時間が短くなったのだ。
どうです、一応納得できますね。
でもこれって、この病院は女性患者のために新たに女医を入れてるんですよね。
そうでなければ男医と男性患者の関係において余裕が出てきません。
もともとこの病院の男医が1人、男患が10人、女医が1人、女患が10人だったとすると「女性専用内科」をつくっても、医師・患者の比率は1:10のままで待ち時間が少なくなることはありません。
(男医・女医の比率が違っていれば、男女どちらかにしわ寄せがくるだけで、全体としての待ち時間の平均値に違いが出てくることはありません)
つまり、病院が医師の数を増やしたがために待ち時間が少なくなったのであって、「女性専用内科」をつくらなくとも医師を増やせば男性患者の待ち時間は少なくなって、(女性の評判は得られませんが)男性の好評を得る結果となりますから。
「頭の体操」も20集を超えるとなると、この例のように突っ込みどころ満載となってしまうのも止むを得ないのでしょうが。
いくら診察のためとはいえ、若い女性が男性医師の前で服を脱ぐのは、ためらわれるという意見を聞いたある病院が、「女性専用内科」なるものを新設した。
予想どおり、この「女性専用内科」は女性患者に大評判であったが、意外なことに、この病院に通う男性患者にも好評であった。男性はそこで診療を受けることはできないはずなのだが、一体どういうわけだろう?
皆さんはこの答がわかりますか?
答えは、下のようなものでした。
女性患者が、「女性専用内科」に行ってしまうので、一般の内科の待ち時間が短くなったのだ。
どうです、一応納得できますね。
でもこれって、この病院は女性患者のために新たに女医を入れてるんですよね。
そうでなければ男医と男性患者の関係において余裕が出てきません。
もともとこの病院の男医が1人、男患が10人、女医が1人、女患が10人だったとすると「女性専用内科」をつくっても、医師・患者の比率は1:10のままで待ち時間が少なくなることはありません。
(男医・女医の比率が違っていれば、男女どちらかにしわ寄せがくるだけで、全体としての待ち時間の平均値に違いが出てくることはありません)
つまり、病院が医師の数を増やしたがために待ち時間が少なくなったのであって、「女性専用内科」をつくらなくとも医師を増やせば男性患者の待ち時間は少なくなって、(女性の評判は得られませんが)男性の好評を得る結果となりますから。
「頭の体操」も20集を超えるとなると、この例のように突っ込みどころ満載となってしまうのも止むを得ないのでしょうが。