2010年03月01日
風林火山
転倒してボブスレーの“そり”をかぶり、頭・背中で滑走していますが、首の骨など大丈夫でしょうか。
西日本新聞2010.2.28
転倒が続出したという“魔の第13カーブ(数字からして縁起が悪い)”を逆さまになって疾走する男子4人乗り日本チームの“そり”です。
着物美人でカラーリング金メダルの日本女子チームの“そり”の華やかさに較べ、この男子チームの“くすみ”ようはどうでしょう。
もともとあまりスマートさが感じられないボブスレーの“そり”に、“族”紛いの疾如風(速きこと風の如く)。
始祖の北畠顕家より武田信玄のほうで有名な“風林火山”の一節が日の丸?とともにペイントされています。
中途半端に戦争を知っている私などには、その鉛色の基色に白く“教科書体”で記した文字など、まるでゼロ戦の雰囲気です。
転倒・玉砕も厭わない“特攻精神”とでもいったらいいんでしょうか。
2010年02月28日
まだメダルは残っていました
バンクーバーの日本の戦いはもう終った(も同然)ときのう書きましたが、まだ終っていませんでした。
今大会で最も金に近づいたレースが残っていました、スピードスケート・チームパシュート女子で超僅差の“銀”です。
ドイツの追込みを警戒して前半のリードが必須と言う解説者の言葉通り日本は、全6周のうちあと2周で1.7秒差までリードを広げました。
そこからあと1周で1.1秒差、あと半周で0.7秒差とぐんぐん詰められ、フィニッシュではとうとう0.02秒のビハインドとなってゴール。
それにしても、ドイツのラストが強いのか、日本のそこが弱いのか、本当に切歯扼腕(なんて古い言葉が出てきます)しながら見た銀メダルでした。
W杯ランキング1位・2位のカナダ・ロシアがともに1回戦で敗れるという幸運?にも恵まれたランキング3位の日本が、準決勝を戦う4チームに残ったのは、順当な結果ともいえるものでした。
でも、ドイツはランキング4位ということですから、勝ってもよかったという欲も出ます。
日本女子は、前回トリノで4位、それも3位決定戦で途中リードしながら転倒があっての敗戦という結果だったんですから、ある意味金に最短の競技だったのかもしれません。
残念ながら私、スピードスケートに関してはあまり詳しくなく、この種目がどの程度期待されていたのかはよく分かりませんが、高橋(フィギュアスケート )・浅田・上村などの騒がれように較べると、はるかに下だったと思います。
本当に地味な快挙で、まさに“いぶし銀”さながらでした。
3人のメダルをかけられた高木
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2010年02月27日
カラーリング金メダル
予想通り金メダルなしに終った(もう終ったでしょう?)バンクーバーオリンピックで、とうとう日本は番外金メダルを取りました。
日本女子2人乗りボブスレー、肝心の順位は予想に違わず実力どおり?の16位と振るわなかったようですが、他チームではほぼ単色でシンプルに塗装される“そり”に、着物姿の女性を描いた派手ないでたちで登場し、注目の的となっているようです。
西日本新聞2010.2.26
日本では一部で盛上っている、アニメキャラクターを描き込んだ(ステッカーや塗装で)車を“痛車(イタシャ)”といっていますが、まさにこの雰囲気です。
この痛車は、国内レース界にも浸透してきているようですので、ボブスレーの“そり”も、そのうち派手なカラーリングの“車体”になるかもしれませんね。
リュージュなどと違って、“そり”というよりまさに“車体”と呼ぶにふさわしい形状である証拠に、イタリアチームのそれはフェラーリの協力の下作成されたものだったそうですが、男子2人乗りでは、必要最低重量をクリアできずに失格となったそうです。
そり競技は、日本も重量オーバー、認定証?のステッカー不添付などのチョンボをしていますが、選手が力を出す以前にオリンピックが終ってしまうのはさぞ情けないことでしょう。
幸か不幸か、昨日コメントしたとおり女子フィギュアは、ヨナに期待のミスが出ず実力どおりの順位となりました。
ここにきてまた一層ヨナ・浅田間の格差は確実に広がった気がします。
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2010年02月26日
可愛すぎるミュアちゃん
バンクーバーオリンピック、前半戦注目の的カーリングで“可愛すぎるミュアちゃん”としてWEBで大盛り上がりの、英国スキップ・ミュアヘッドがとうとう一般紙にも取り上げられてしまいました。
西日本新聞2010.2.25夕
第9エンド、目黒のとんでもないショットに粉砕され日本にコンシード、敗戦を余儀なくされたイギリスでしたが、感情を表に出さないカーリング特有の対戦中の表情には、WEB上の静止画像にはなかなかないチャーミングな心の動きも見えていましたよ。
アルペン女子選手が白雪の中、スキーウェアーに包まれているがゆえに美人に見えるのとは違い、レフ板のない透明な氷上で、男の子が盛上るのも理解できる可愛さでした。
直接対決では日本に敗れたものの、結局最終順位では日本より上に行きましたね。
さて今日は日本のメディアが煽りに煽った女子フィギアがしばらくすると始まり、浅田に金メダルの期待と書き立てられています。
だけどこの期待は冷静に考えると、ヨナの“ミス待ち”でしかないんですよね。
4.72点差をつけられたSPの結果をみてみると、採点中浅田は、技術点では(ジャンプを3項目に分けた)6項目中、1項目でしかヨナを上回らず、同点さえ2項目、演技点は5項目すべて下位という結果です。
しかも、時事通信にも書かれていた「(SPで金は浅田に対し)点差の大半は技の成否ではなく、出来栄えの評価でつけた」を読むと、両者がミスなく滑ればヨナの優位は明らかです。
誰も言い出せませんが、浅田に金メダルを期待する者はヨナのミス待ちなんじゃないでしょうか。
ところで、今日のカテゴリー、“スポーツ”でよかったんでしょうか。
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タグ :イヴ・ミュアヘッド
2010年02月23日
バンクーバー、カーリング
カーリング、イギリス戦はVTRを何度も見るほど上機嫌でしたが、負けが混んでくると素直にチャンネルを合わせにくくなっています。
予選通過は、
カナダ・スウェーデン・中国の3強にあと1国どこが入るかというところでスイスに敗れてしまいました。
イギリスに大勝、ロシアに大逆転勝ちの後もこの戦いに象徴される、序盤に勢いに乗れない試合運びから、英・露2国に運を使い果たしたかのようにずるずるとやられ続けています。
WEBからチームの投球成功率というのをピックアップしてみました。
成功率というのは、このようなものなんだそうですが、チーム青森のものを整理したのがこの表です。
これをみますと、父親譲りのカーリングDNAナンバーワン近江谷は言うに及ばず、スキップ・目黒の不調(波が大きい)も大変痛いところです。
とくに2戦目、対カナダでの精度の悪さが、勝てるかもしれなかったこの試合を落としたため、本当の波に乗れなかったという気がします。
成功率の悪い近江谷についてはある場面でアナウンサーが、「戦略面でスキップ・目黒の相談役として出場は外せない」と言っていましたので、なかなか難しいですね。
他チームの成功率は詳しくチェックしていませんが、スイスの今日対日本戦は表のとおりで、全員格段に日本を上回っており、とくにスキップの成功率・94%は素晴らしい。
成功率がどのくらいであればOKと言えるのかの基準さえ知らない私が云々するのもなんですが、今日のスイスは上出来、日本は運も悪かったということじゃないでしょうか。
成功率が最高だったイギリス戦と僅かの差で高率を保ちながら敗れたドイツ戦ではトータルの成功率は日本がドイツを僅差で上回っています。
この試合、両チームともミスが少なく、先攻・後攻それぞれのエンドでカーリングの典型的な得点経過をたどっています。
その中で、唯一第3エンドでスチール(テニスのサービスブレイクより難しそうです)された1点が響き、その1点を最終エンドで挽回できずに涙を呑んでいますから、この試合も今となっては予選通過(できなかった場合)の大きな山場だったということになりそうです。
ともかく自力での予選突破はなくなったので、他チームの星のつぶし合いを期待して待ち、さらには決定戦に向け気合を入れなおすという状況になりました。
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2010年02月21日
早とちりしてしまいました。
昼間TVなどではバンクーバーを見なかった昨日、夕刊にやや控えめに踊る、「葛西1位、伊東2位・ラージヒルジャンプ予選」の文字を見て驚きました。
西日本新聞2010.2.20夕
予選とはいうものの、このところずっと世界に通用しなかった日本のジャンプ陣が揃って距離を伸ばしている様子が予想外だったからです。
数日前のノーマルヒルでの成績も惨たるものだったのに、技術系ではないラージヒルになって俄かに調子を上げたのはどういうことなんだろうと早速記事を読み進み、「なぁーんだ、そうか」。
実はノーマルヒルのほうもTVでも見なかったし、新聞その他のメディアでもチェックしていませんでしたので、予選・本戦の戦い方も同じ方式だったのかもしれませんが、シードされた10人は予選を免除されていることが書き添えられていました。
ということは、ランキングの差がそのまま出るわけではないにしても、予選のトップはシード順からいけば11位に相当するとも言えるわけです。
最初に記事が目についたときから一気にテンションが下がってしまいました。
葛西・伊東がどうのというんじゃなく、あくまでも自分の早とちりで勝手にテンションを下げたわけです。
一方、対カナダ・中国と連敗中のカーリングでは、不調だった目黒が英国戦最終投で、ベストショットを決め英国に勝利したのは間違いのないグッドニュースでした。
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2010年02月19日
国母メダル取れず
服装と、その謝罪会見での態度で一部(大部?)からバッシングを受け、競技そのものの成績で見返し、免罪符たり得るかが注目されていた国母の結果は8位に終わり、本人の目論見どおりにはならなかったようです。
西日本新聞2010.2.18夕
私はスノーボードなど全く詳しくありませんが、WEBでちらちら見てみますと、五輪の位置づけは必ずしも頂点ではなく、むしろアメリカ国内での争いが最もレベルが高く、五輪はその下にあるようです。
国母が2勝したというワールドカップの位置づけは、アメリカのトップが参加しないためさらに下にランクされると書かれていましたので、アメリカのトップ・ホワイトの優勝は確実に予想されたもので、国母の結果も順当なものだったようです。
でも、メディアをはじめ大半のものはこの結果に大いに安堵しているんじゃないでしょうか。
まかり間違って金メダルでも取っていたら、手のひら返した報道をするつもりだったんでしょうか。
国母もポリシーから、強化費を辞退していることもあったようですから、国費を受けることになるオリンピックも自分から辞退すべきだったのかもしれませんね。
そうすれば自分の姿勢もぶれず、他人にとやかく言われることもなかったでしょうし。
ただ一つ国母にとって良い方に作用したことは、本人が騒動の後、「メダルを取って見返してやる」といった言動を少なくともメディアに捕らえられなかったことが上げられます。
そのため、8位(それでも入賞ですが)という結果に終っても、「ざまぁみろ」的な追い討ちをかけられずに済み、この記事のようなやや同情的な書かれ方もしています。
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2010年02月17日
昔ゼッケン、今?
バンクーバーオリンピックのニュース盛りだくさんの今日この頃ですが、NHKの放送で「ビブナンバー」を始めて正しく理解しました。
昔「ゼッケン(decken)」といっていた、ランナーなどが胸・背中につけるナンバーの呼び名が、「ビブ(bib)ナンバー」にかわって久しいのですが、私ずっと「リブ(rib)ナンバー」とばかり思っていたんです。
骨付きバラ肉、とくに肋骨まわりの骨付きのバラ肉をスペアリブといっておいしく食べますから、てっきり「リブナンバー」・胸につけるゼッケンのことだと思い込んでいたんです。
それが「リブ」じゃなく「ビブ(bib=よだれかけ)」のことだったとは。
こんな思い違いをしていたのは私一人でしょうか、これまで他人に開陳したことはなかったので、恥をかかないで済みましたが、こんどはまだ知らなそうな人にひけらかしたくなりました。
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骨付きバラ肉、とくに肋骨まわりの骨付きのバラ肉をスペアリブといっておいしく食べますから、てっきり「リブナンバー」・胸につけるゼッケンのことだと思い込んでいたんです。
それが「リブ」じゃなく「ビブ(bib=よだれかけ)」のことだったとは。
こんな思い違いをしていたのは私一人でしょうか、これまで他人に開陳したことはなかったので、恥をかかないで済みましたが、こんどはまだ知らなそうな人にひけらかしたくなりました。
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2010年02月15日
スポーツ放映盛りだくさん
延岡西日本マラソン・唐津10マイルロードレース、2本立ての昨日、下重正樹(コニカミノルタ)・足立知弥(旭化成)がそれぞれ勝利しました。
エピソード的には、
延岡優勝の下重は、昨年の前田和之に続きコニカミノルタ勢の2連勝。
唐津は勝負がトラックまで持ち越され、スパート合戦で勝利した足立は、昨年のニューイヤー駅伝アンカーで富士通・日清食品グループと並走を続け、ラストのスプリント合戦で敗れていますから、相手は違いながらも本人は悪夢から抜け出した感があるかもしれません。
ただし、このコース(10マイルの日本記録でもある)新宅雅也(エスビー食品)の45.40に大きく遅れをとる、47分01秒でした。
TV中継が行われた延岡は、宮崎観光案内と見紛うばかりのコマーシャルてんこ盛りで、途中でパスに切替えました。
実質的にも偉大なるローカルマラソン出しかなかったイヴェントでしたが、放映もそれに輪をかけた内容でスポーツではありませんでした。
冬季五輪も始まり、サッカー・ラグビーと様々なスポーツが放映されましたが、五輪・女子アイスホッケー・カナダチームの動きは素晴らしく(相手スロバキアとの実力さもあり)これぞスポーツの感がありました。
サッカーもこのくらい点が入ると私にとっては面白いんですが。
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2010年02月14日
陸上長距離シーズンも終わりでしょうか
今日は地元で“第50回唐津10マイルロードレース”が、0時15分スタートで行われます。
WEBで「唐津10マイルロードレース」を検索しますと、唐津市のホームページとして、第49回つまり昨年あるいは48回・一昨年のものなどが依然としてネット上に存在しています。
過去のものはあればあったで、結果・記録が掲載されていれば興味深いのですが、それは一切なく、開催要領などの明らかにアップ時から手付かずのままの状態になっているのは、個人のブログなどならともかく唐津市公式のホームページらしいので感心しません。
この唐津10マイルは今年が50回の記念レースだというのに、有力選手がエントリーしていないためか、ニュースはごく少量しか報道されていないようです。
もっとも、地元勢でいうと、昨秋の九州一周駅伝・実業団予選・本選・福岡国際マラソン・朝日駅伝・別府大分マラソンと立て続けのレースに有力選手を取られ、2軍・3軍選手の出場に偏るのもやむをえないところでしょうか。
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2010年02月12日
アメフトシーズンが終りました。
アメフットも2/8のスーパーボールで今季は終ってしまいました。
ご存知のとおり、NFCのセインツがAFCのコルツを破って制覇したわけですが、本拠地ニューオーリンズでの凱旋パレードの様子が報じられています。
2005年8月ハリケーン・カトリーナの被害から復興した地元の、美談的に彩られたスーパーボールの勝利でした。
西日本新聞2010.2.9
コルツはにとっては、試合前から不安視されていた、フリーニーの故障がやはり一番の敗因だったように思われます。
2ndクオーターまで、解説者・アナをして「本当に怪我しているの?」と言わしめるほどの働きをしていたフリーニーが、3rdクオーター以後急速に走れなくなり、プレッシャーの掛からなくなったセインツQB・ブリーズが次々と的確なパスを通すようになりました。
最終盤になり、名手マニングの被パスインターセプトにしても、相手ブリーズの好パス連発を見せ付けられて生じた“焦り”に起因するもののような気がします。
何といっても、これでしばらくアメフット中継が見られなくなると思うと、寒さ嫌いの私が仕方なくまた冬季到来を心待ちにしなければならないという皮肉な状況が繰り返されることになります。
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2010年02月08日
第59回別府大分毎日マラソン
昨日の別大マラソンは、終盤のレース駆け引きとして見みればそれなりに面白いものだったかもしれませんが、有力選手の出ていない日本人は置き去りにされるばかりで、毎度のことながらなんともつまらないレースでした。
日本人では、最も期待されていたのが、初マラソンの三津谷だというんですから、はなから外人Vがみえていたようなものでした。
より多い区間で追い風を受けるようにと変更されたコースも、どうやら昨日に限っていえばあまり効果がなかったようで、なんといってもペースメーカーの気まぐれなラップの上げ下げにスピード自慢、持久力自慢、どちらのタイプも自己のペースを乱され、10分を切れない優勝タイムにもついていけなかったのは、実力のないところに悪条件が重なったとしかいいようがありません。
でも、3位にはいったオーストラリアのハントは、序盤の大きな遅れから終盤急激に追い上げるなど、イーブンペースで押していかないと完走もおぼつかないといった温室培養の日本人とは大きな違いを見せています。
上に、日本は有力選手抜きのレース、と書きましたが、振り返ってみると、それでは日本の有力選手って?
名前を思いつく選手は佐藤敦之にしてももう世界では戦えないでしょう。
竹澤・佐藤(悠基)・上野裕一郎あたりに大化けしてもらわないと日本マラソン界はずっと深く静かに潜行することになってしまいます。
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2010年01月25日
都道府県対抗駅伝・男子
昨日は先週の女子に続き、都道府県対抗駅伝・男子が行われ、兵庫が僅差で福島を破り勝利しました。
今大会、解説の宗(茂)・ゲストの高岡予想による優勝候補は、長野・兵庫・埼玉・広島、対抗に福島という図式でした。
3連覇を狙った長野は、高校生にアクシデントでメンバー変更を余儀なくされたのが不安材料でした。
その危惧が現実のものとなり、4・5区の高校生が精彩を欠き、アンカー・エース佐藤悠基をもってしても挽回不可能な差を生みました。
トップとは2分ちょうど、優勝した兵庫とは1分19秒差の15位でタスキを受けた佐藤ですが、上位が並みのランナーならともかく、兵庫は竹澤、さらにその1秒前に福島・佐藤敦之という屈指のスピードランナー2人を逆転するのは土台無理な話でした。
最終区に渡った段階のタイム差では、勝利は駅伝では絶対的な強さを発揮する佐藤敦之・福島のものと思いましたがこの日の佐藤の走りはやや物足りなく、ラストスパートで竹澤・兵庫に軍配が上がりました。
中継点、1秒差で後ろにつくことができた、スプリント力に勝る竹澤健介・兵庫を途中振り切ることができなかったのが敗因といえましょう。
九州勢は大分が7位に入った他は入賞できませんでしたが、福岡の中学生は2区・区間賞、6区・3位と立派な成績を上げています。
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2010年01月17日
第28回全国都道府県対抗女子駅伝
第28回全国都道府県対抗女子駅伝(42.195km・9区間)が行われ、京都の対抗として優勝候補だった岡山が初優勝しました。
6連覇を目指した京都は、大学女子駅伝の2雄、立命館・仏教大を中心として臨みましたが、佛大・西原、立教・小島は力を見せたものの、実業団・高校・中学のパートが力不足で、千葉にも遅れをとる3位に沈みました。
昨年のスーパー中学生・久馬姉妹を卒業で欠いたのが第一の痛手、かってのふるさと選手・福士クラスのエースがいなかったことも響きました。
地元では、あわよくば3位を目指した長崎がやや不満足な6位、入賞が目標の福岡は8位とまあまあ妥当な結果だったと思います。
この駅伝は、実業団・大学・高校などと違い、同一区間に高校生・大学生・実業団と違った3クラスのランナーが混走するため、高校生が実業団を食う下克上や、スピードの違いで一気の逆転などが見られ、レースの醍醐味が味わえ面白いイヴェントといえます。
またなによりも、TVの中継がNHKのため、CMの中断がなくストレスなく放送を楽しむことが出来ます。
ところが、以前から少し気になっていたことですが、解説の金哲彦が少々喋り過ぎです。
アナ・石川が喋りだすと終るのを待たずすぐに「はい」と、なんでもない相づちをうつのが喋り過ぎといえるかどうかは別にして、話が終って受け答えして欲しいと、少々イライラしました。
また、アナから呼ばれた放送車・レポートバイクの応答が一拍も二拍も遅く、間抜けに聞こえたことや、音声そのものが繋がらなかった場面も加わって、ここではストレスの残った放映でした。
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2010年01月06日
箱根駅伝引きずり
昨日書きました箱根駅伝、5区・山登り偏重批判です。
西日本新聞2010.1.5
私も昨日は4・5区距離配分見直し賛成みたいなことを書きましたが、“すぐこれ”はやはり熟慮が足りないと思いはじめました。
昨日のコメント最終部に書いた「柏原の優位性が異常」、つまり数字的にも同じ日本人アスリートが、100:95もの力の差があることそのものが異常でしょう。
他選手のトレーニング法なりに工夫がないとしか言えないんじゃないでしょうか。
同人種のトップアスリート同士が1/20レベルの力の差があるなんてどんな競技にもありません。
ましてや、走るといういわば最も単純な競技においてですから。
それを、早稲田・渡辺、駒大・大八木両監督のコメントは、ハングリーさ、ハートの強さなどのみ。
精神的な強さだけで勝てたのは、古橋・橋爪の時代の話でしょう(もちろん、古橋・橋爪の強さは豊富な練習量の裏付けがあったからでしょうが)。
走法その他の研究は比べものにならないくらい発達している現代、人種差のないもの同士の差を、精神論だけで片付けているようでは日本長距離界のお先は真っ暗です。
まさか沢木も同じことを言うんじゃないでしょうね。
ここで単純にコース変更をするのは、過去、以下の例がよく似たものです。
コンビバレーで日本が優位に立つと、身体性優位でブロック・大砲の威力増大のため、ブロックのワンタッチをレシーブ数にカウントしないルール改正。
スキーノルディック複合で日本が得意なジャンプで点を稼ぎ、勝ち始めるとジャンプ・ランの得点配分をラン寄りに改める。
5区に力の拮抗した選手の出てくるのを待つのが先決ではないのかと思います。
“カモちゃん”とやら、これでもスポーツの専門家なんですかね。
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2010年01月05日
箱根駅伝
正月恒例、箱根駅伝(第86回)は、往路5区で期待以上の走りを見せた柏原の活躍で、東洋大学が昨年に続き2連覇して幕を閉じました。
近年5区の勝負が総合成績を左右している現状から、4・5区区間距離の再見直しが浮上しつつあるようです。
西日本新聞2010.1.4
今回の記録を見てみますと、往路の5区で東洋大・柏原が総合2位駒沢大・深津に着けた差4分39秒は、2校のゴールタイム差3分46秒を50秒近く上回っています。
ということは、東洋大の優勝は柏原一人によって成し遂げられたともいえるわけです。
個人的に思うことは、4・5区の距離配分を変更した現在の距離制よりは、以前のままのほうが妥当ではなかったかということです。
ただ、いかに難所の登りとはいえ、1時間17分そこそこの距離を走って、他校の選手すべてが4分以上の差をつけられるということ自体が、異常ともいえます。
柏原の力を100とすると、他の選手は95以下という、アンバランスさです。
2区の区間記録(モグス)と今大会日本人選手1位(東海大・村沢)とのバランスが、100:97でしかないのを見てもいかに異常かが分かります。
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2010年01月03日
ニューイヤー駅伝
1/1行われたニューイヤー駅伝は、日清食品グループの初優勝で終りましたが、九州勢は惨敗という結果となりました。
昨年、1秒差の3位と、タイム的には普通の3位以上の位置を勝ち取った旭化成は、
1区大野、2区荒川、3区大西、4区佐藤、5区佐々木、6区足立、7区幸田というメンバーで臨みましたが、まず大野・荒川・幸田(それぞれ37人中21位・26位・25位)という誤算。
さらに、九州一周駅伝、予選の九州実業団駅伝、福岡国際マラソンと、やや出走過多の感がある最長4区佐藤は、区間トップの中国電力・佐藤に1分7秒遅れの区間18位と期待を裏切ります。
続く5区佐々木も昨年の走りを下回り、後続も思ったほど挽回が出来ず8位でゴールするのがやっとというありさまでした。
九電工は、2区外国人の力で一時4位まで上がったのみで、4区エース前田も区間22位と低迷、10位に終りました。
トヨタ自動車九州は、旭化成・大野に比肩する1区三津谷がまず誤算、後続も泣かず飛ばずで17位がやっと。
九州勢でもっとも予想外だったのは、予選の九州実業団駅伝1位の安川電機でした。
九州実業団駅伝で旭化成の佐藤を振り切った新人中野は、全国デビューまずまずのスタートを1区13位で切りました。
ところがそのあと、九州一周駅伝で活躍した選手が軒並み失速。
とりわけ九州一周駅伝納戸賞にかがやいた平野が、最長4区でトップと1分51秒差の区間30位と沈んだのが一番痛く、2区~4区までそれぞれ5位ずつ順位を落とし、28位まで転落しています。
実力どおり走ったのは、九州一周駅伝、予選の九州実業団駅伝で不調だった飛松だけ、といっても区間3位ながらトップとは1分9秒もの差があり、順位を一つ上げるにとどまりました。
九州勢順位の推移
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2009年12月23日
スーパーボウルにライスボウル
皆さんアメリカンフットボールはお好きですか。
以前の短縮語は“アメフト”といっていましたが、近頃は“アメフット”というようになったのはどういうわけなんでしょう。
私昔は、アメフトは好きではなくラグビーの方がずっと面白いと思っていました。
実のところどちらもルールを詳しく知っているわけでもなく、ただ単にラグビーの方がゲームが連続するから、何度かぶつかり合って倒れればすぐ中断されるアメフトが嫌いだったんです。
でも見ながらルールがある程度分かってくると、重量感ある豪快さに取り付かれてきました。
シーズンになるとBSでたっぷりと、中断のCMもなくたっぷり放映してくれますので、録画もしながら楽しんでいます。
学生の決勝戦、法政大VS関西大学は、珍しい日本のアメフトTV放映を見ましたが、やはり体格の面で本場に比べ迫力不足でした。
とともにそんなことより、審判のコールが失礼ながら実に間抜けに聞こえます。
大相撲の行司が、「レディ」とか「オンユアマーク」などで裁くのと同じ違和感が伴います。
反則を犯したチームを腕で指し、「・・・ディーフェンス、ナンバー・・・」という代わりにいきなり、「・・・法政大学、もう一度ファーストダウンを行います」などと言うんですから。
ともあれ、第23回アメリカンフットボール日本社会人選手権JAPAN X BOWL(ジャパンエックスボウル)では鹿島が優勝し、ライスボールで学生王者・関学と対戦します。
西日本新聞2009.12.22
新年早々は、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝、そしてこのアメフトのライスボールと、TVの前から離れられそうにありません。
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2009年12月20日
全国高校駅伝
男子第60回、女子第21回の全国高校駅伝が今日行われ、
女子は豊川(愛知)が昨年に続き優勝。
93・94年の仙台育英、95~97年の埼玉栄(3年連続)に続き史上3校目の2年連続優勝だそうです。
男子では、昨年から最長1区(10Km)は外人禁止となり、2番目に長い3区(8.1075Km)が実質エース区間ともいえる勝負どころとなっています。
この3区で期待どおりにカロキがトップにたち、以後の区間はむしろ予想以上に好走し、余裕を持ってゴールテープを切りました。
地元九州勢はこのところサッパリ振るわず、順位と校名を記すのさえ億劫になりつつある現状です。
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2009年12月15日
全日本実業団女子駅伝
12/13、第29回全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、昨年新たに台頭した豊田自動織機に逆転された勝利を、三井住友海上が奪回しました。
全6区間中一つの区間賞もない珍しい優勝でしたが、このところ結果を出せていなかった渋井、大平の粘りが勝利を生んだ要因と思えます。
優勝候補筆頭の豊田自動織機は、小林祐梨子の不出場、昨年の優勝の立役者永田あや・10Kmは未経験?新谷仁美、2人の不調などで予想外の9位に終りました。
とくに、永田の1区の出遅れがレース全体に与えた影響は凄く大きいものだったように思えます。
初優勝を目指した天満屋は、中村がも一つ、久しぶりに登場した、マラソン・35~40KMでラドクリフより8秒早いラップを持つ坂本も全盛期とは比較できないほどの切れのなさで、総合力の三井住友海上に屈しました。
個人記録としては、このところまったく結果を出せてなかった福士が、久方ぶりの快走で区間記録を塗り替えたのもニュースとなります。
ただ来年は、豊田自動織機はとてつもなく強くなる可能性があります。
というのは、
立命館大学で、大学女子駅伝4年連続区間新の小島一恵が入社しますので、上の3選手の調子が戻れば断トツの優勝も考えられます。
ただ、ここの指導をしている“例の”小出監督の采配は今年の選手配置を見ても分かるとおり、当り外れが大きいので安心はできませんが。
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