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2009年12月06日

「幻の女」はいかが?

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ミステリ好きのあなた、ウイリアム・アイリッシュの「幻の女」お読みになりましたか。


ネタばらしになるのでストーリーは書きませんが、この作品の冒頭の一節はミステリ史上最も有名で、稲葉明雄訳によりますと、


「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」


原文は、


The night was young , and so was he. But the night was sweet,and he was sour.


だそうです。


夜の「young」も文字通り若いと訳されていますが、「未熟」「(時間の)まだ早い」などの「young」には、日本語の文体・リズムを崩さないための、夜も「若い」が最適な訳語だったのかもしれません。


よく知られた書き出しといえば川端康成の「雪国」、


「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった」がすぐに思い浮かびます。


冒頭の「国境」は「こっきょう」と読んでる人が大半と思いますが、この「国境」とは、かつての令制国である上野国(群馬県)と越後国(新潟県)の境という意味なので「くにざかい」とよむのが正しいというように聞いた覚えがあります。


ミステリには他にもいろいろ名文句がありますが、


ハードボイルドではレイモンド・チャンドラーの「プレイバック」のなかの台詞、「男は強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格がない」が

日本映画「野生の証明」の宣伝文句ですっかり有名になりましたね。


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Posted by 微笑みの貴公子 at 10:00Comments(0)ミステリ

2009年08月04日

このトリックはどうも

襖、畳の和室皆さんミステリはお好きですか。


TVでも昼下がり、夜のゴールデンタイムとミステリ“もどき”の花盛りです。


よくもまあ次々にトリックを思いつくものだと感心させられますが、こんなのはいかがでしょう。


明石の別荘・和室で発見された刺殺死体。


襖・畳には飛び散った被害者の血痕、もちろん血液型その他も確認済みです。


犯人は犯行時刻東京にいたアリバイが確認されており、不可能な犯行に思えます。


実はこれ、東京の自宅で殺害し、死体とともに殺害現場の襖・畳を別荘へ運び、そこの襖・畳と取り替えて殺害現場と偽装した、というものでした。


犯行時刻に東京にいたことに違いはありませんし、殺害現場が時間的に移動不可能な明石に偽装されていますから、アリバイ成立というわけです。


日本の家屋は、建具・畳等が規格品のためこのような取替えが効く(関東間・関西間・京間などの違いはあるが)という注釈がなされています。


でもこれって、表具屋さんに聞いてみますと、


例えば6帖間の6枚の畳、同じ寸法のようでいて決して同じではなく、縦・横それぞれの寸法はかりに同じでも、微妙に直角が出ていなかったりで、畳の位置を変えるとうまく嵌らなかったり、隙間ができるなど元と同じ状態には戻らない。


更に襖・障子については、別のものを嵌めようとしても先ずうまく建て付けられることはない。


ということのようです。


そういえば、今はもうあまり見たことがない“天日干し”などでは、一旦外した畳をどの位置に戻すかが分かるように“印”を付けてから外したものでした。


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Posted by 微笑みの貴公子 at 09:15Comments(0)ミステリ

2009年07月29日

長いお別れ

“長いお別れ”から戻ってきました。


といっても、またいつそれをすることにならないという保証は、今の私の中には見つかりません。


休んでいる間に、


清水俊二定番であったチャンドラーの「長いお別れ(The Long Goodby)」が村上春樹の新訳「ロング・グッドバイ」として刊行され、「ギムレットには早すぎる」や「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」の名台詞を、村上春樹はどう語らせているのかを確かめるまもなく、5月30日には新作「1Q84」が発売されてしまいました。


ノーベル平和賞期待ともあいまって、春樹絶好調というところでしょうか。


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Posted by 微笑みの貴公子 at 20:06Comments(0)ミステリ

2009年04月23日

ハードボイルド

さらば愛しき女よ


レイモンド・チャンドラー・「さらば愛しき女よ」の村上春樹訳が、「大いなる眠り」に続き出たことを、亀和田武のコラムで知りました。


-週刊朝日2009.5.1-


このコラムに載っていた、チャンドラー定番の清水俊二、新訳村上春樹の文章の違い、ここだけ見てもすごく面白かったです。


他のブログなどでも、興味津々のようです。


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Posted by 微笑みの貴公子 at 22:02Comments(0)ミステリ

2008年12月14日

ミステリは強し

柔らかな頬昔はかなりのめりこんでいたミステリも、宮部みゆきの頃からはトンと近づく回数が少なくなり、ご無沙汰の昨今です。


世間何かというとミステリ、という構図はなかなか終わりそうになく、とくに『このミス』(宝島社・このミステリーがすごい!)、『文ミス』(文藝春秋・週刊文春ミステリーベスト10)が出るとそれを読むだけで、作品名・作家名を頭の片隅に入れてミステリとの繋がりを保とうとしている自分に気付かされます。


先日書店で平積みの文庫本の中で、上下巻の表紙装丁に面白いものを見つけました。


今までにもあったものを私が気づかないだけだったのかもしれませんが、平積み展示を意識した気の利いたデザインだと感心しました。


桐野夏生は、1999年・『柔らかな頬』で第121回直木賞を受賞した、ハードボイルド系といわれてる女流作家ですよね。


ともに三井住友海上女子駅伝選手・土佐礼子や大平美樹などの中高(なかだか)系を連想させる容貌だと思われませんか。


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Posted by 微笑みの貴公子 at 16:15Comments(1)ミステリ

2008年02月10日

物騒な話

アンダーリポート交換殺人をモチーフとした佐藤正午の新刊、「アンダーリポート」が西日本新聞紙上に紹介されていました。


解説のなかで塚崎謙太郎は書いています。


現実の世界で、交換殺人がニュースにならない理由を、佐藤さんは登場人物にこう語らせている


〈現実には誰もやったことがないか、現実には誰も失敗したことがないかのどちらか〉だと。


後者だったら、まったく物騒な話ですが、ある意味、バーチャルな世界が突然ふっと目の前に具現化したような、不思議な気分にさせられるコメントです。


他にミステリについて


ところで、


地元博多では、4年間都心も都心のど真ん中で空きビル状態を続けていた、旧岩田屋本館にパルコ進出、のニュースが。  


Posted by 微笑みの貴公子 at 09:30Comments(0)ミステリ

2007年12月22日

“推理日記”はどうなった?

ここんとこのアリバイが・・・「キムラ弁護士、ミステリーにケンカを売る(木村晋介・筑摩書房)」が紹介されていました。西日本新聞07/12/21(夕)


木村晋介とはオ、ウム事件で、坂本弁護士一家救出運動に尽力した弁護士です。


ミステリの欠陥や破綻をつくこのて論評は、佐野洋の、「推理日記」が有名で、むかし文庫本化されたのを斜め読みしたことがありますが、対象にされている作品を読んでいないと、ネタバラシに遭いかねないので大変です。


記憶違いでなければ、第29回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した、戸坂康ニ「グリーン車の子供」については、新幹線の車中の出来事が書かれているのですが、主人公が大阪から東京に帰るのになぜ「ひかり」ではなく、横浜停車の「こだま」に乗ったのか、納得できる記述がなされてないという欠陥が指摘されていました。


私はずっと、「わらの女」が気になっています。


ただこれも記憶が定かでなく、もしかしたらとんでもない間違いを信じ込んでいるのかもしれませんが、大変な欠陥があるんですよね。


1964年に、ジーナ・ロロブリジーダ、ショーン・コネリーで映画化されていますので、レンタルで観れば簡単なんでしょうが、ラストは原作と違った解釈だったと思うんです。


きちんと本を読んで、自分の記憶を確かめるほどのことでもないか、と時に流されています。  


Posted by 微笑みの貴公子 at 09:02Comments(0)ミステリ

2007年10月18日

トリック 偽装自殺

そんなネタバラシ酷いよ推理ドラマで、絞殺した死体の首に巻かれたロープの一端を、木の枝・鴨居などを介して吊り上げ、自殺に見せかけるというシーンに覚えありませんか。


例えば華奢な女性が、屈強な男性にこのトリックを仕掛けるため、演出者はさまざまな工夫をすることになります。


はては、鴨居に渡したロープの滑りをよくするため、鴨居の上に氷を置いて女性の非力を補うという演出のTVドラマを見たことがあります。


氷が解けて仕掛けがなくなり、犯人の意図した方向へミスディレクションされかけるが、解氷後の水の発見により、細工が発覚するという定番でもあります。


理科の授業を思い出すまでもなく、どんなに滑りをよくしようと、例えこの女性が類稀な膂力の持ち主であろうと、体重差によって思い男性を持ち上げることはできませんので、このトリックは机上の空論でさえないのです。


近頃推理ドラマを観ることがなくなりましたが、まだこのてのトリックの亜流は流れ続けているのでしょうか。  


Posted by 微笑みの貴公子 at 11:44Comments(0)ミステリ

2007年09月19日

「ノックスの十戒」 と「読ませるブログ10カ条」

ノックスの十戒(ロナルド・A・ノックスが著した、推理小説を書くにあたっての十の戒め)
1.犯人は小説の初めから登場している人物でなくてはならない。又、読者が疑うことの出来ないような人物が犯人であってはならない。(例、物語の記述者が犯人)
2.探偵方法に超自然力を用いてはならない。(例、神託、読心術など)
3.秘密の通路や秘密室を用いてはいけない。
4.科学上未確定の毒物や、非常にむつかしい科学的説明を要する毒物を使ってはいけない。
5.中国人を登場せしめてはいけない。(当時の欧米における人種感の反映)
6.偶然の発見や探偵の直感によって事件を解決してはいけない。
7.探偵自身が犯人であってはならない。
8.読者の知らない手がかりによって解決してはいけない。
9.ワトソン役は彼自身の判断を全部読者に知らせるべきである。又、ワトソン役は一般読者よりごく僅か智力のにぶい人物がよろしい。
10.双生児や変装による二人一役は、予め読者に双生児の存在を知らせ、又は変装者が役者などの前歴を持っていることを知らせた上でなくては、用いてはならない。

読ませるブログ10カ条
※どこかから拾ってきました。
  


Posted by 微笑みの貴公子 at 09:51Comments(0)ミステリ

2007年08月24日

指の切断

今日ここで取りあげるトリックは次のようなものです。


指などを切断した場合、死体から切り取ると切り口に生活反応がなく、生前に切断されたものでないことが分かるものです。


ところが、ある人物が誘拐されて、指紋により本人のものと分かる切断された指が送りつけられ、その指が死後切断であると鑑定された。


事件解決後(その誘拐により身代金受け渡しが旨くいったとか、犯人の逮捕を見たといったことは一切ここでは問題にしないとして)、死んでいると思われたその人物が生きて帰って来るという現象を可能ならしめるトリック、 皆さんお分かりでしょうか?


これはまず最初に指を切断しますが、このときの切り口には生活反応が見られ、生前切断とみなされます。このあと数日時間を起おいてて更にその指を切断するのです。
そうすると今度は生活反応が見られず、 この指は死後切断とみなされるのです。


指を二度切られるといっても、被害者の肉体的痛みは一度で済みますが、切られる指を思うと、被害者・関係者すべての痛みは二度では済まないことかも知れません。


-微笑みの貴公子メルマガ2006年10月より-  


Posted by 微笑みの貴公子 at 12:19Comments(2)ミステリ

2007年08月22日

フィリップ・マーローと洗顔石鹸

以前にも取りあげたことがある、フリーペーパー・リセットの「人から言われて密かに落ち込んだこと」の大賞として、


”9歳の娘は大きな目がチャームポイント。外見は主人似。
「私に似ているところはどこかな?」と娘に聞いてみました。
すると娘が「服のセンスとかはお母さんに似てると嬉しいけど、お喋りが似てるのはイヤだなぁ」と一言。
笑って冗談っぽく言った、娘のあの一言以来、私はオヤジギャグを封印しました・・・。”


が載っていました。


子供って、残酷とも思えることを口にすることがありますね。
本人にしてみればどこまで言っていいのか分らないという人生経験の浅さゆえ、感じたことをズバリと言ってしまうからでしょう。


知人の素晴らしい邸宅を塀の外から妻子に見せた際、まだ幼稚園児の息子に、「僕こんな家に住みたかったんだ」と言われ、較べて及びもつかない我家を思いやり、切なく胸が痛くなった父親。


ピアノを弾きながら生意気にも「そろそろ調律してもらわなきゃ」と言う息子に、フィリップ・マーローを気取って「調律が必要なのはお前の方じゃないのか」と気の効いた台詞のつもりで口にし、本気で顰蹙を買ってしまった父親も。


でもいいんです、ここからなにくそと将来に夢を持てば。
諦めないこと、夢を持ち続けることが必要だと教えられたでしょう。


でもこの話、洗顔石鹸なんて出てきませんでしたね。ハードボイルドだど。


-微笑みの貴公子メルマガ2007年3月より-  


Posted by 微笑みの貴公子 at 22:07Comments(0)ミステリ